コラムColumn

「DX化」とは。 

「DX化」という言葉は、近年非常に頻繁に聞かれるようになりましたね。
沖縄県公式ホームページでも沖縄県DX推進計画が掲載されています。詳しくはこちら

そこでお客様から「DXってデジタル化の意味ですよね。」っとお聞きしたこともありご参考までに。


DX

DX(デジタルトランスフォーメーション) とは、単にITツールを導入したり、業務をデジタル化したりすることに留まらず、デジタル技術を活用して、企業や組織のビジネスモデル、製品、サービス、顧客体験、企業文化、組織のあり方そのものを根本的に変革し、競争優位性を確立することを指します。

もっと分かりやすく言うと、デジタル技術をテコにして、会社全体をより良く、より強く、より新しい形に作り変えていく取り組み、と言えるでしょう。

「デジタル化」との違い

冒頭にも記載したようによく「DX化」と「デジタル化」が混同されることもありますが、両者には明確な違いがあります。

デジタル化(デジタイゼーション/デジタライゼーション)
・目的: アナログな業務プロセスや情報をデジタル形式に置き換え、効率化や省力化を図ること。

・例: 紙の書類をPDFにする、手書きの帳簿をExcelにする、会議の資料をプロジェクターで表示する、など。

・イメージ
: 「業務を楽にする」

DX化(デジタルトランスフォーメーション)
・目的: デジタル技術を駆使して、ビジネスモデルや組織全体を根本から変革し、新たな価値を創造し、競争力を強化すること。

・例: 顧客データに基づいたパーソナライズされたサービスの提供、AIによる需要予測に基づいた在庫管理、サブスクリプションモデルへの移行、オンライン診療システムの導入、など。

・イメージ
: 「ビジネスそのものを変える」「新しい価値を生み出す」

ですので、「デジタル化はDXを推進するための手段の一つであり、デジタル化の先にDXがあります。」


DX化が必要とされる背景
では、近年「DX化」という言葉が頻繁に聞かれるようになったことについて。
「2025年の崖」: 経済産業省が提唱した言葉で、多くの日本企業が既存のレガシーシステム(老朽化したシステム)を使い続けることで、2025年以降に多大な経済損失が生じるリスクを指摘しています。これを回避するためには、DX推進が不可欠とされています。

・激しいビジネス環境の変化: 顧客ニーズの多様化、競合の増加、グローバル化など、ビジネスを取り巻く環境は常に変化しています。これに対応し、企業が生き残り、成長していくためには、変化に適応し、新たな価値を生み出す力が求められるとされています。

・デジタル技術の進化: AI、IoT、ビッグデータ、クラウドコンピューティングなどのデジタル技術の進化により、これまで不可能だったことが可能になり、新たなビジネスチャンスが生まれていることもあるようです。


・人手不足の深刻化: 少子高齢化による労働力人口の減少に伴い、多くの企業で人手不足が深刻化しています。DXによって業務効率化や自動化を進めることで、少ない人数でも生産性を維持・向上させることが可能になるとされています。


DX推進のメリット

DXを推進することで、以下のような企業には様々なメリットがもたらされるとされています。
・業務効率化と生産性向上: デジタルツール導入やプロセスの見直しにより、無駄をなくし、生産性を向上させることができます。

・新たなビジネスモデルの創出: デジタル技術を組み合わせて、これまでになかった製品やサービス、ビジネスモデルを生み出すことができます。

・顧客体験の向上: 顧客データを活用することで、よりパーソナルで質の高いサービスを提供し、顧客満足度を高めることができます。

・市場の変化への柔軟な対応: データを活用して市場の変化をいち早く察知し、迅速に戦略を調整できるようになります。

・企業価値の向上: DXに積極的に取り組むことで、企業としての競争力が高まり、社会的な評価も向上します。

・働き方改革の実現: リモートワークの推進や業務の自動化により、従業員の働き方の選択肢が広がり、ワークライフバランスの改善にも繋がります。


DX推進の課題

一方で、DX推進には多くの課題も存在します。

・DX人材の不足: 自社で行う場合、デジタル技術に精通し、ビジネス変革を推進できる人材が社内に不足している企業が多いです。

・経営層の理解不足: DXの重要性や目的が経営層に十分に理解されていない場合、投資や組織変革が進まないことがあります。

・既存システム(レガシーシステム)の刷新の困難さ: 長年使用しているシステムが複雑化・老朽化しており、刷新に多大なコストや時間がかかる場合があります。

・組織文化の変革への抵抗: これまでのやり方を変えることへの抵抗感や、新しい技術へのアレルギーなど、組織文化の課題もあります。

・予算不足: DX推進には、システム導入や人材育成などにまとまった投資が必要となります。


DXの成功事例

様々な企業でDXの取り組みが進められています。
例えば、


・製造業: AIを活用した品質検査の自動化、IoTセンサーによる生産設備の稼働状況のリアルタイム監視、データに基づいたサプライチェーン最適化など。

・小売業: AIによる需要予測に基づく在庫の最適化、パーソナライズされたレコメンデーションによる顧客体験向上、ECサイトと実店舗の連携(OMO)など。

・金融業: AIチャットボットによる顧客対応の効率化、データ分析による顧客ニーズの深掘り、オンラインバンキングの機能拡充など。

DX化は、単なるIT導入ではなく、企業全体を変革し、未来を切り開くための重要な経営戦略と言えると思います。


※掲載している情報は、掲載時点のものです。


カシオ楽一シリーズのDX化と言いますと
SMBメール。eBOX、BC受発注があります。
詳しくはこちらのリンクページへ。
https://www.sdc-raku1.com/software.php


カシオ楽一シリーズご利用のお客様で詳しくお聞きしたい場合、
弊社担当までお気軽にご連絡ください。

お問い合わせ