コラムColumn

【脱・とりあえずAI】自社の強みを120%引き出す、これからの「分業術」 

■「とりあえず使ってみた」から卒業。あなたの会社のAI活用は今、レベルいくつ?



 「AIが便利だと聞いて少し触ってみたが、結局毎日の業務には定着していない」 沖縄の経営者様から、そんな本音をよく耳にします。
 前回のコラムでは、AIを「気兼ねなく頼める新入社員」として迎えてみては、と提案しました。今回はそこから一歩踏み込み、AIを自社の「優秀な右腕」に育てる中級編です。
 大前提として、AIは決して何でも叶える魔法の杖ではありません。しかし、使い方次第で最強の道具になります。
 まずは現在のAI活用度を「1から10のレベル」で評価してみてください。
 的外れ答えしか出ないなら「レベル1」、たたき台(草案)になるなら「レベル7」、顧客が感動する完璧な仕事が「レベル10」。
 この指標を念頭に、現実的なAIとの付き合い方を紐解きましょう。



 

■「レベル1」から脱却するパス回し。欲しい答えを導く「AIへの指示の出し方」の基本

 AIからの回答が「教科書通りの一般論」になる原因。それは、あなたの「AIへの指示の出し方」がふんわりしているからです。
 「新しい企画を考えて」というざっくりした指示では、AIも困惑してレベル1の回答しか出せません。
 しかし、「沖縄の50代男性経営者へ、予算1万円で喜ばれるギフト企画を3つ出して」と、条件を具体的にしてみてください。
 たったそれだけで、AIの出力は実務で使える「レベル5〜7」へ一気に跳ね上がります。

 

■「とりあえず70点」で上等!白紙から一瞬で飛び出す圧倒的なスピード

 企画書に向かって、真っ白な画面を前にフリーズする時間はもう終わりにしませんか。AIの真骨頂は、この「ゼロから形を作る」スピードにあります。

 いきなり完璧な「レベル10」の正解は出ません。しかし、一番エネルギーを使う「最初の形を作る作業」をAIに任せるだけで、数秒で「70点のたたき台」が上がってきます。
 AIが出してきたアイデアの種をあなたが受け取り、形に仕上げていく。この連携こそが、最小の労力で最大の成果を生むコツなのです。



■商談シミュレーションから思考の壁打ちまで。中級レベルのタフな使い方

 では、実務でどう使い倒すか。おすすめは、単なる文章作成を超えた「アイデアのキャッチボール相手」としての活用です。

 しばらくご無沙汰しているお客様への連絡に悩んだら、「どんな話題で連絡すべきか、アイデアを5つ出して」と振ってみる。
 気が重い値上げ交渉の前には「取引先の社長役になって、私の提案に反論してみて」と練習相手をさせる。
 あなたが一人でウンウン悩む孤独な時間は終わりです。数分の相談で、一般論としては十分な「レベル7」の対策がテーブルに揃います。

■なぜAIは「レベル10」に届かないのか? 一般論では測れない“ウチの常連客”
 ここまでAIの優秀さを語りましたが、絶対に超えられない壁があります。
 それは、AI単体では絶対に「レベル10」には到達しないという厳しい現実です。

 AIが出すレベル7の提案は、あくまで「一般論の最高峰」。
 そこには、長年積み上げてきた担当者との信頼関係や、旧盆や清明祭(シーミー)など沖縄特有の行事に合わせた細やかな配慮といった、
 お客様が本当に大切にしている「個別の事情」は一切含まれていません。


■【具体例】AIの“ズレ”が起爆剤に。現場の「気づき」で100点に仕上げる
 お得意様へ「別のおすすめ商品」を提案する場面を想像してください。
 「D社へのおすすめ商品を教えて」と問えば、AIはセオリー通りの「A・B・Cセット」を提案します。
 現場を知る担当者は「ウチの客層には合わないな」と一蹴するでしょう。

 しかし、その“ズレた提案”がきっかけとなり、「そういえばD社長、最近書類の保管場所がないとこぼしていたな。今回はあの悩みを解決する提案にしよう」と,
 過去の記憶が呼び起こされます。AIというきっかけに、人間の気づきが掛け合わさって初めて、「レベル10」の仕事が生まれるのです。


■毎回「気合いと手作業」で仕上げる限界。担当者が疲弊しては本末転倒
 「よし、やっぱり最後は人間の力だ」と安心するのは危険です。人間の記憶やカンに頼った仕事の進め方には、必ず限界が来ます。
 「D社長には完璧な提案ができたが、実はE社が毎年6月に特定の消耗品をまとめて発注する時期だったのに、うっかり忘れてチャンスを逃した…」といった見落としです。

 かといって、見落としを防ぐために、毎回過去の紙の伝票をひっくり返し、バラバラのエクセルファイルを何時間も探し回っていませんか?
 お客様の前に立つ前に担当者が疲弊しきってしまう。そんな非効率なやり方は、もう終わりにすべきです。



■AIを「レベル9」へ引き上げる。絶対に忘れない「第二の脳」
 ここで不可欠になるのが、日々の売上や購買履歴を正確に記憶し続ける【システム】という「第二の脳」です。この過去のデータをAIに読み込ませたらどうなるか。
 「過去のサイクルから分析すると、E社は来週〇〇の買い替え時期です。
 今回の提案に併せてご案内すると効果的です」と、客観的な事実に基づいた見落としのない提案(レベル9)を最初から出せるようになります。
 担当者はそこに、現場ならではの「温かい気遣い」を上乗せするだけ。時間も労力もロスせず、完璧な提案を量産できるのです。


■バラバラの紙や手入力ではAIは機能しない。歴史をデータに変える仕組み
 AIを単なるツールから「自社専用の優秀な右腕」に育てるには、正確なデータが命です。
 しかし、そのデータが紙のままだったり、担当者が必死にエクセルへ手入力している状態では、AIは読み込むことすらできません。
 AIに魔法を期待する前に、まずは日々の業務を行うだけで自然と「第二の脳」にデータが蓄積されていくシステムという土台を築くこと。これが絶対に不可欠なのです。


■「システム」が過去を教え、「AI」が知恵を出し、「あなた」が心を届ける
 AIは決して魔法ではありません。
 お客様との長年の付き合いを【システム】が正確な歴史として記憶し、その歴史を読み解いた【AI】が客観的なチャンスと知恵を出し、最後に【あなたやスタッフ】が目の前のお客様に血の通った心を届ける。
 この「システム・AI・人間」の三位一体の連携こそが、自社の強みを120%引き出す、これからの時代の分業術です。
 まずは、自社のデータの土台を見直すところから、確実な一歩を踏み出してみませんか。





【お知らせ】「AIの右腕」を育てるための、会社の歴史書を作りませんか?
コラムに登場した、AIのスタートラインを「レベル9」に引き上げるための「第二の脳」。
それは、お客様との長年のお付き合いを正確な数字として刻み続ける、プロフェッショナルなシステムです。

弊社の取り扱うカシオの業務効率化システム『楽一』シリーズは、日々の煩雑な手作業や二度手間をなくし、AIが読み込みやすい会社の「歴史書」を自然に整える仕組みが揃っています。

 

  • 『楽一』シリーズ:紙とエクセルの二重管理をなくし、正確な記録(歴史)を一つにまとめる
  • 『おまかせeBOX』:電子の取引データなどを自動で分類・保存し、過去の書類を探す「時間ロス」をゼロにする
  • 『BC受発注』:電話やFAXでの注文も、そのままデジタルの歴史として蓄積する
  • 『SMBメール』:AIや人間が整えた提案を、安全・確実にお客様へ届ける

 
AIと人間が最高のチームワークを発揮するための「土台作り」について、ぜひ弊社までお気軽にご相談ください。
一緒に、あなたの会社の未来を作るシステム環境を整えていきましょう!

 【ご相談はお気軽に】
「自社の業務の流れに合うか知りたい」「楽一・楽一EZでどんなことができるのか実際の画面を見てみたい」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

[ 有限会社城間電算センターへの無料相談・お問い合わせはこちら

https://www.sdc-raku1.com/contact.php ]

[メーカーサイト 導入事例お役立ち資料のダウンロード ]



!あわせて読んでほしい!

「AIって結局、何をしてくれるの?」沖縄の中小企業にやってきた、頼れる「もう一人の新入社員」 

https://www.sdc-raku1.com/entry4.php?eid=312859

 

人出不足の中、販売管理とDXの位置づけ 

https://www.sdc-raku1.com/entry4.php?eid=293709

お問い合わせ